『第9,10回ヴィナリーインターナショナル』にて
 『甲州特醸樽醗酵』が2年連続シルバー受賞

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勝醸通信〜週刊レポート〜



〜 勝沼醸造の歩み 〜

大文豪との出会い




■川端康成氏、横光利一氏とのご縁

当時、慶応大学の学生だった完治(会長の弟:写真左側)さんは横光利一さんの息子である象三(写真右側)さんと親友でいつも一緒に遊んでいたそうです。
そんなある日、横光利一さんと交流の深かった川端康成さんが像三さんに「家に遊びにおいで、」と言うことで完治さんも一緒に行くことになったそうです。
完治さんは「手ぶらでいくのもなんだから、何かお土産を持っていかないと!」と言うと、象三さんが「お前の家で造っているワインを持ってこいよ!」という事になり、当時めずらしいかったワインをお土産に持っていったところ、川端さんは、思いの他喜ばれたそうです。
「また、有賀君を連れて遊びにおいで。出版社の人たちがいるから裏口からきなさい。」と言われ、以来訪問する度にワインをお土産に持って行くと、お返しに著書をプレゼントしてくれたものが写真左のものです。

当時は戦後間もない事もありワインはコルクも無かったのでビール瓶の王冠でキャップをしていたそうです。また、その頃(昭和25・26年)は、お酒が大変珍しいく手に入り難いものだったために、工業用のアルコールを飲み失明してしまう人もいたそうです。



有賀家書簡集



(戦中の昭和18年9月)
■初代有賀義鄰が現会長(二代目)有賀清弘に宛てた手紙に
 当時のワイン醸造の様子が克明に書かれています。

今年は軍の重用兵器電波探知機に必要な酒石酸採取の為、軍の力により葡萄は青果にては一粒たりとも食べる事なく全部葡萄酒にと言うので、家の醸造場では約800石(144キロリットル)の製造の見込みで、その設備や器具の買入れの為3万余円を消費し、今設備や醸造で大騒ぎでやっている。今のところ黒葡萄と伊太利亜種を全部締め込み約200石(36キロリットル)を仕上げているが、後日本葡萄を今月末頃より来月15・16日頃までに造り込みを終える心積もりで居る。一昨日より昨日にかけ葡萄酒圧搾機用の螺棒修繕の為人夫に持たせ塩山の一山金物店に参り(螺棒金物は太3寸、長さ2尺5寸、目方約10貫の物)誂えた。

このように当社では、戦中の昭和18年にデラウェアー種を36キロリットル、甲州種108キロリットルの合計144キロリットルものワインを醸造していた事が解ります。



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