No,001- チーズの歴史

チーズの起源はブドウと同じ中央アジアといわれ6500年以上前に誕生したようです。起源が特定できないのですが、起源のひとつに古いアラビアの民話が残されています。
『昔、砂漠を旅するアラブの商人が、羊の胃袋を干して作った皮の水筒に、山羊のミルクを入れてらくだと旅に出ました。日が暮れ、砂漠の疲れとのどの渇きをいやそうと、水筒をあけると、中からミルクではなく、澄んだ水と柔らかい白い塊が出てきました。おそるおそるその塊を口に入れてみると、甘くて、思いもよらないほどの美味でした』

この話の澄んだ水とはホエー(乳性)をさし、柔らかい白い塊とはガード(凝乳)をさします。
遊牧民族が多くの家畜を持ちその家畜のミルクから食料を得ることは必然とおもわれ、そのミルクを保存食にするために、偶然と多くの研究をしていったのではないかと想像できます。多くの人はその研究段階でおなかをキリキリしたのではないでしょうか?

チーズの文化は西はポルトガル、東は日本まで伝播していきます。
ホメロスの叙事詩オデッセイには
『美の神アフロディーテがゼウスの娘へレナをチーズとワインと甘い蜜で育て上げたため、ヘレナは輝くばかりの美しさと知性を与えられた』
と残されています。当時既にワインとチーズが相性の良かった事を窺わせています。


シルクロードを渡り日本に仏教とともにチーズとその製法が伝来してきました。西暦700年の11月には文武天皇が「蘇」(ミルクをゆっくりと煮詰めたバター)を献納するように命じています。
さらに醍醐天皇は「蘇」の製法を法律として定め、酪農家は年貢として献上していたようです。蘇から熟成などさらに精製したのが「醍醐」(チーズとバターの中間)で醍醐天皇のおくり名は意外とチーズ好きだったからだけかもしれません。

醍醐味というと、いまでは「何事にもかえられない楽しさ、ほんとうのおもしろさ」の事ですが、昔はバターやヨーグルトのような味をさしていたのです。
乳がその4つの過程を経て最後に到達する第五の味、すなわち醍醐味であり、究極とか至高をさすようです。

日本でもヨーロッパでもチーズは至上の味として受け入れられていたようです。




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