No,013-ウォッシュ(表皮を洗うチーズ) 大雪〜冬至」です。

 きたきたきた〜“5.ウォッシュタイプ(Les Pates molles a croute lavee)”。この秋このタイプにのチ〜ズにはまって本当に良かったっていうチーズです。
  
 今回縁あって数回他メーカーでチャレンジしましたが、やっぱりこのA.O.C.はすばらしかったです。“5.ウォッシュタイプ(Les Pates molles a croute lavee)”といわれる表皮を洗うタイプのチーズを紹介いたします。

 周りに香る樹の香り、そしてシロカビから発せられる苦味、中から湧き出る生クリームのような濃厚なミルク・・・あぁ〜これを食べずして今日は帰れません。
 実は先日たくさんのチーズを試食する機会に恵まれたのですが、その中でもチーズとして若く本領発揮ともいえないチーズなのに、熟成後に出てくると思われる秘めたうまさを存分に出していたのがこのチーズなのでした。
 そのチーズとは“モン・ドールA.O.C.(Mont d'Or A.O.C.)”です。
 
 モンドールはフランス=ジュラ地方に聳え立つ1,463mの"黄金の山"の高地から産出され、“チーズの中の真珠”とも称される、幻とも言われたチーズです。この山で移牧(トランジュマンス)を行い、夏は長期熟成の保存食である“コンテ”をつくり、雪で閉ざされてしまっている間、協同製造所(フリュイティエール)で製造できない農家がここに製造したのが始まりのようです。

 冬の高い脂肪分で固まりづらいチーズを“エピセア”(モミの樹の一種)の樹皮で巻き、丹念に塩水で洗う。もっというのならば“フォンセ”と呼ばれるエピセアの板の上で熟成され、再び新しいエピセアを纏って出荷される、大変手の込んだ貴重なものなのです。

 先にお話した通り、元来冬に作られたこのチーズは現在も8月15日から翌年の3月31日までが製造期間と定められ、実際に店頭に並ぶのは9月中頃位となります。まさに秋の到来を感じさせるチーズです。

しかし、もっと奥深いこのチーズ、実は最もおいしい時期は12月から2月のものが最良なんです。青草で育った爽やかなミルクでなく、干草を食べじっくりと濃くなった冬のミルクで作られたモン・ドールはサイコウです。

 秋の到来とともに食したモン・ドール2kgを超える大型のものや500gの小型のものまでいろいろと試しましたが、ん〜その干し果実のような重厚感のある香りはエピセアの爽やかな樹の香りとあいまって複雑で口にする前からいつまでも広がります。

松の実のような重厚でオイリーな木の実の香り、僕のつぼを押さえ込んだたまらん香りです。実際今時期に食していますので、まだまだ熟成は足りず爽やかさもあるのですが、そこは妄想家のワインラヴァーこれからの熟成で変化が生じるうまさは想像に難いです。これからさらに美味さを増すモン・ドール、必食です!!!

 さてこの完璧なまでのチーズ(個人的見解です)“冬の至宝”とも呼ばれているのですが、どんなものと合うのでしょうか?

 やはりそこは王道の“胡桃のパン”がサイコウです。それだけでかなりの至福の時を味わえるのですが、そのままの状態ですと緩んだ顔が元に戻らないので、ちょっと特徴的な旨みたっぷりなリーズリングなどを味わうと眉間にしわのよった美味さに変化します。

ピエール=フリックはアルザスにおける有機農法の先駆者。1981年からのBiodynamique励行者です。とても旨みたっぷりな白ワインですが、しっかりとした品種香を持ち、爽やかで、ブラインドではまったくジュラとは分からない厚みです。とにかくこの完成されてしまったモン・ドールにはこの美味さで対抗です。ビオに対する私コメントはこの場では割愛します(長いので)

      ん〜わかりズライですよねぇ〜
      ん〜だけどとにかく美味いんです。
      文句つけられません。
      ん〜ごめんなさい とりあえず分けも分からず謝ります。


【今回の法則】
“モン・ドールA.O.C.(Mont d'Or A.O.C.)”=パン=オ=ノワ(Pain aux noix)+ピエール=フリック リースリング 2002(Pierre Frick Riesling 2002)







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